3分30秒で読めます! 先週の運営支援ブログ・短縮版(2025年5月11日~5月17日)

 あい和学童クラブ運営法人は「運営支援ブログ」で、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)全般に関して提言や意見を行っています。2025年5月11日から5月17日までに掲載したブログの内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日の弊会ブログをご高覧ください。
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※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所(放課後児童健全育成事業を行っている施設に限る)と同じです。
※運営支援ブログは、投稿数1,000記事を超えました。放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)について知りたいことは、運営支援ブログにお任せください!

・ 茨城県ひたちなか市は放課後児童クラブの職員を有償ボランティアで募集しています。私は、従事する作業が、使用者の指揮命令の下、指揮監督下にあるかどうかと、謝礼なり報酬なり支払われる金品が作業によって成し遂げられる成果の対価であること、これらが備わっていれば、有償ボランティアという名であっても労働者である、と考えます。従事する時間や従事する作業の内容で謝礼が異なるなら、それは賃金に他なりません。ですので、ひたちなか市の今回の募集は有償ボランティアであっても事実上、労働者の募集であるとみなされるのではないか、というのが私の考えです。しかも、取得がとてもたやすいとはいえ、都道府県知事認定の公的な資格である「放課後児童支援員」の有資格者を、有償とはいえボランティアで募集するというのは、いかにこの放課後児童支援員という資格が軽視されているかの、明らか過ぎる証拠だと言えるでしょう。 (5月12日掲載)

・放課後児童クラブの運営を公募や指定管理者選定で勝ち取る。それには「こども、保護者、行政」の支持をどう得るか。1つでも多くの支持を得られる方が勝ちます。児童クラブにおいて「勝つ」とは、その地において事業を続けられることです。その「勝ち」を得るために市場調査をし、利用者調査をし、利用者側のニーズを把握して「攻め口」を見つける。これがビジネスです。これを徹底的に構築することで、プレゼンテーションで勝つのです。広域展開事業者はそのノウハウ、ビジネスの戦略を積んでいます。一方、保護者運営系の児童クラブは、こうしたビジネスの「作法」を知らないし、そもそも「学童は福祉であってビジネスではない!」として「ビジネス」をバカにしています。忌み嫌っています。それでは、勝てるはずがありません。(5月13日掲載)

・福岡市は放課後児童クラブで働く補助支援員を有償ボランティアの身分で募集しています。募集の案内にはズバリ、「労災の適用はない」と明記しています。つまり、児童クラブの補助員として従事する有償ボランティアは「労働者ではない」ということを、福岡市は明確にしているということです。労働者とは、事業者に使用される者で賃金を支払われる者です。労災保険の対象は、各労働局もウェブサイトで示していますが、労働の対価として賃金を受け取る全ての者です。ということは、福岡市の補助支援員が児童クラブで行う作業が、「労働であるかどうか」によって労災保険の対象となるかどうかが判断できることになるでしょう。当然、児童クラブで行う作業は業務であり労働であることは当然です。補助支援員を有償ボランティアとして処遇する福岡市の姿勢は、放課後児童クラブにおける職員の業務の価値を軽視しており、大問題です。(5月14日掲載)

・こどもが被害者になる性犯罪、性暴力は、こどもの人権が保障される場である放課後児童クラブにおいて絶対に起こしてはならないと運営支援は考えます。世の中に「絶対」ということはなかなか無いものですが、「絶対に性犯罪はをクラブで起こさないぞ」という児童クラブ側の強い意識と、それに基づく実効的な対策(=運営支援が提唱している「早期発見行動」)は欠かせませんし、そうして対策を講じている児童クラブは多いと信じたい。しかしながら、「盗撮」について、ややもすると、軽微な印象を持たれているのではないでしょうか。男性が女性を対象にするだけではなく、男性が男性を盗撮することへの対応は、十分ですか? 「児童クラブにおける、男性加害者による男性被害者の性犯罪の防止」と「盗撮に厳重な対策、対応が必要」の2点を訴えます。(5月15日掲載) 

・放課後児童クラブを運営する人と働く人の基礎知識シリーズ。その4は「休憩、休日、休暇、休業」。クラブ内の事務室で休憩時間を過ごしているとして、運営本部や保護者など、外部から電話やメールが届くときにその対応をすることを義務付けられている、あるいは当然に電話やメールに対応することを期待されている、というような場合は、私はそれは厳密にいえば休憩時間とはならず、手待時間に該当すると考えます。クラブの外に出る、あるいは事務室で休憩するにも電話やメールの対応は一切する必要が無いことを徹底しないと、それは休憩とはならないというのが、私の考えですし、この考えが児童クラブ業界で当たり前になっていただきたい。まして、「こどもと一緒にお昼ご飯を食べている時間を、休憩時間とする」というのはもってのほかです。ダメです。それは児童クラブ職員にとって業務時間です。 (5月16日掲載)

・年金制度の改革が予定されています。法案が国会に提出されました。児童クラブへの影響はどうなるでしょう。児童クラブでの勤務シフトへの影響を想定するにあたっては、週20時間という要件が引き続き残るため、週の勤務時間を20時間未満に設定するシフトを求めてくるパート職員が相当数いるだろう、ということが考えられます。1人1人のパート職員の勤務時間があまり伸ばせないとなれば、パート職員の人数を増やすしかありません。しかしこの極度の人手不足の時代、しかもなかなか採用の機会を得られない児童クラブの世界で、おいそれと働いてくれる人が増えるかどうかといえば、期待はできません。企業規模の要件は段階的に緩和され10年後に撤廃されます。今のうちからパート職員募集に力を入れないと手遅れになる可能性があります。(5月17日掲載)

〇2024年3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースですが、2025年5月11日から5月17日まで17の市区町村を紹介しました。データの救出作業が完了次第、更新を再開します。(紹介済み1,393市区町村/全1,741市町村)
岩手県洋野町
福島県広野町
山梨県笛吹市
青森県深浦町
北海道深川市
埼玉県深谷市
福井県福井市
福岡県福岡市
兵庫県福崎町
福島県福島市
北海道福島町
福岡県福智町
京都府福知山市
福岡県福津市
広島県福山市
静岡県袋井市
静岡県富士市

(ここまで3分30秒)
 ご存じの方がおられたらご教示を。このブログは、ワードプレスを利用していますが、文章や文字をコピーしようとマウスでドラッグしたとき、色が反転しなくなってしまいました。ドラッグした範囲が一目でわかるように反転なり、色が付くようにするには、どうしたらいいのでしょうか。教えてください!

〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
 放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。

 弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイス、メディア対応が可能です。ぜひご連絡ください。

 放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。
 さらに運営支援からの書籍第2弾として、放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を発売しました。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。もちろんフィクションですが、リアリティを越えたフィクションと、自信を持って送り出す作品です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いたハートフルな作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説です。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。
 この2冊で、放課後児童クラブの世界をかなり知ることができると運営支援は自負しています。とりわけ、2026年12月までに始まる、いわゆる日本版DBS制度において、放課後児童クラブと関わりができるであろう弁護士や社会保険労務士、行政書士といった各士業の方々には、放課後児童クラブの世界を知るにはうってつけの書籍となっています。他の業種、業態とかなり異なる、ある意味で異質の業界である児童クラブについて知ることができる、運営支援からの2冊を士業の方々には、ぜひご活用ください。

 「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。

放課後児童クラブのエアコン機器の点検と清掃を考えている方に朗報です。弊会をバックアップしてくれている、埼玉県上尾市の「SVシステム株式会社」(埼玉県上尾市の電気・空調設備施工管理会社|点検・修理・メンテナンス|SVシステム株式会社)が、「児童クラブ限定」で、格安にエアコン機器の点検と清掃を承ります。埼玉県や上尾市に比較的近い地域であれば県外でもお伺いできます。見積はもちろん無料です。技術者のスキルは超一流。私が以前、児童クラブ運営事業者だったときからの長いお付き合いです。弊会お問い合わせメールで連絡先をお送りいただければSVシステム社に転送いたします。直接のご連絡も、もちろん大丈夫です。夏前にぜひ、エアコンの点検を!

(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)